フランス語翻訳者インタビュー

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フランス語翻訳者:エリック・ジスランさん

フリーランス翻訳者として活躍中。
日本語も堪能で、インタビューは日本語で行われました。


—- こんにちは。今日はお越しいただき、ありがとうございました。

「いえいえ。いつもお世話になっておりますので。」

—- 翻訳される際、気をつけている事は何ですか?

「うーん・・・そうですね・・・。 ・・・翻訳物が必要な背景を知る事、ですかね? 皆さん納期や報酬面に関してはしっかりと伝えてくるんですけど(笑)、 何の為に翻訳が必要なのかについては、意外とご存知ないというか・・・。 例えばなんですけど、フランス語に翻訳してください、とお願いをされます よね?そのまま、原文をいただいて、フランス語に翻訳して、納品すると・・・ クレームがくる事もあるんですね。コレは初歩的なヒアリング不足の 典型例なのですが、『どこで翻訳物を使うのか』『誰に翻訳物を見せるのか』を 聞いていないから問題が起こるんです。」

—- フランス語ってフランスで使われているんですよね?

「もちろんです。でも、フランスだけで話されているかというとそうではない。 一番わかりやすいのは『カナディアンフレンチ』(*)でしょうか? いわゆる『フレンチ』と『カナディアンフレンチ』では文法も単語も、 一部違うんですよ。」

—- なるほど!『誰に翻訳物を見せるのか』によって使い分けが必要なのですね。

「そうなんです。だから、翻訳物が必要な背景・・・『誰が』『何の為に』 『どこで』『誰に対して』翻訳物を使うのか、を知る事はとても大切なんです。 あとは、その国々の文化や法律などの違いも知っておかないといけませんね。」

—- なかなか奥が深い世界なんですね。

「僕もそう思います。言葉を含めて世の中って日々変わっていきますよね? 例えば新しい法律ができたり、若者特有の短縮言葉が生まれたり・・・。 だから社会に対してアンテナを常に立てて、勉強し続けないとダメだと 思うんです。僕たちの仕事って、『異言語間の意思を正しく伝える事』でも あると思いますから。」

—- 私も見習いたいと思います。今日はありがとうございました。これからも、よろしくお願い致します。

「こちらこそ、これからもよろしくお願いします。」


※ 翻訳者のプライバシーを考慮して、仮名とさせていただいております。ご了承ください。

※ 「カナディアンフレンチ」:ケベック・フランス語とも。カナダ ケベック州で使用されているフランス語。英語からの借用語が多い。文法・語形にも多少の差がある。

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