M&A翻訳とは
「M&A」という言葉は「Merger(合併) and Acquisitions(買収)」の略語で、この言葉を直訳すると「企業の合併買収」となりますが、通常「M&A」というと合併買収だけではなく企業における株式の譲渡・買収、さらに営業の譲渡、資本参加などを意味します。
M&Aには、およそ次のステップを踏むのが一般的です。
- 買手候補・売手候補の選定
売手は売却条件の検討を行います。他方、買手は買収戦略を明確にして、買収候補を探します。あわせて、アドバイザーの選定も行います。
↓ - 匿名の会社情報をもとに買収を検討
買手は売手の会社概要(ノンネームシート)により、買収の交渉を開始するかどうかの検討を行います。
↓ - 秘密保持契約書の締結
買手は、売手が買収対象たると判断した後、より詳細な資料(案件概要書などインフォメーション・パッケージ)を入手するため、名前を公開し(ネーム・クリア)、交渉を開始します。
↓ - 意向表明、基本合意
売手は、買収の意志をもつ買手に対して、買収監査の調査権や、他者との交渉を排除する独占的交渉権を与えます。
↓ - デューデリジェンス
買手ないしその代理人(アドバイザリー)が、売手の会社のあらゆる面での調査を行います。
↓ - 最終契約の締結
買収条件を合意の上、買収を決定します。
↓ - 契約の実行
クロージング監査や買収価格の修正を行う場合があります。株式の受渡、代金の支払等を行います。
上記のようなステップを経て、買手は売手を買収します。買手(あるいは売手)が海外企業の場合のM&Aは「クロスボーダーM&A」と言われ、関連資料を翻訳する作業が必要になります。
弊社はこのクロスボーダーM&Aの際の資料の翻訳を承っています。
さらに弊社は、グループ会社にM&Aのアレンジを行う会社を持つため、実務を踏まえた資料の作成、翻訳の実施を行うことができます。
M&A翻訳サービス
クロスボーダーM&Aの場合、上記のステップに応じた資料を翻訳していく必要があります。具体的には下記のようなものです。
- 買手候補・売手候補の選定の際の翻訳対象の書類
各種リサーチ資料 - 匿名の会社情報をもとに買収を検討する際の翻訳対象書類
ノン・ネームシート、ロングリスト/ショートリスト
案件概要書 - 秘密保持契約書の締結し、その後に翻訳を必要とする書類
機密保持契約書
商業登記簿謄本
会社の財務諸表
会計監査人の報告書
会社組織図 - 意向表明、基本合意の際に翻訳を必要とする書類
基本合意契約書 - デューデリジェンスの際に翻訳すべき書類
デューデリジェンス資料 - 最終契約に際して翻訳が必要な書類
最終契約書
合意条件
以上、買手と売手が国外にある場合は、多くのドキュメントを翻訳する必要がありますが、ここで注意すべきなのは翻訳者のレベルが「単に外国語の翻訳ができる」レベルだと実際に役立つ資料にならない点です。M&Aに関する資料を翻訳する場合、現地の会社法や税制に関する目配りも欠かせません。弊社では、会計の資格をもった翻訳者か、会社法に明るい翻訳者を翻訳プロセスに加えるようにしています。
M&Aに関わる通訳や人材派遣など
弊社では、実際の資料を翻訳するだけではなく、交渉の際の通訳も手配しています。実際に、条件交渉時に同時通訳をご利用いただくこともあれば、M&A完了後、PMI(Post Merger Integration=M&A成立後の統合プロセス)の際、英語を使って本国とのやりとりを行うスタッフを派遣することも、紹介することも可能です。
これまでの実績
具体的事例(実績)
- タイの現地企業のMBOに関わる書類の翻訳(契約書、財務諸表など多岐にわたる資料の翻訳、タイのバンコクで通訳も手配)
- アメリカ・ハワイ州での営業権譲渡の際の資料翻訳(財務諸表5期分、デューデリジェンス資料、従業員の履歴書一覧、リース契約書、固定資産評価、機密保持契約書、意向表明、基本合意、最終契約など多岐にわたる資料の翻訳、最終的な合意の際に同時通訳も手配)
- ベトナム企業との合弁企業設立時の翻訳(財務諸表、契約書、定款、取締役会議事録等多岐にわたる資料の翻訳、ホーチミンの会社への視察同行)
- 日本企業のインド企業への出資の際の翻訳・通訳(インド企業の財務書表、出資契約書、株主間契約、デューデリジェンス資料等の翻訳、インドのムンバイに日本の企業役員をアテンド)
- マレーシアの工場へのデューデリジェンス同行(シンガポールの会計士をマレーシアに手配、デューデリジェンス資料の翻訳)
- シンガポールの売手企業のインフォメーション・パッケージの翻訳(財務諸表、組織図、株主名簿、主要な従業員の履歴書一覧、取引先一覧などの翻訳)
アーキ・ヴォイスのM&A翻訳におけるポイント
(1) 実務に即したM&A資料の翻訳を行うことができる。海外現地の会社法や会計に詳しい者を翻訳プロセスに加えるため、正確な翻訳を行うことができる。
(2) 弊社は人材派遣免許を持っていて通訳者手配もできるため、交渉時の通訳者手配やPMIの際にスタッフの派遣を行うことができる
(3) 海外の通訳手配を行うことができるため、海外の工場の視察などに同行することができる。
(4) リーズナブルな価格(詳しくはお問い合わせください)
お問い合わせ~納品の流れ
(会社法・会計に詳しい者をアサインします) ↓ 訳抜け確認・レイアウト調整 ↓ 納品
お問い合わせ
M&A翻訳への、お問い合わせ・ご質問・ご相談などは、(株)アーキ・ヴォイス 通訳翻訳事業部までご連絡ください。お見積もり依頼についてもこちらから受け付けております。
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