アジア各国の旧正月

アーキ・ヴォイスの
コーディネーターです。
東京は昨日、雨(と雪)が
降りました。そのせいか、
今日は空気がすんで、
気持ちのいい天気です。

さて早いもので今日は
1月の最終営業日。
早くも2021年最初の1ヵ月が
終わろうとしています。

いつも、昨年の今頃は
何を書いていたかな、
と確認するのですが、
昨年の今頃、2020年1月24日には
こんなことを書いていました。

> メディアでは中国の武漢で
> 発生した新型コロナウイルスの
> 話題でもちきりです。(…略…)
>
> 中国政府の今日の発表では、
> 新型コロナウイルスによる
> 死者は25人で感染者が830人。(…略…)
>
> 昨日は現地時間10時から
> 武漢で公共交通機関が運行停止。
> さらにその後、周辺8都市にも
> 運行停止が拡大され、足止めの
> 対象者は2350万人にのぼっています。(…略…)
>
> 折しも中国は今日から
> 旧正月の連休に入ります。
> 昨年は春節前後の40日間、
> 延べ30億人近くが移動していて、
> 今年の渡航先人気ナンバーワンは
> 日本とのこと。この時期、
> 中国からは700万人が海外に出国し、
> その内72万人が来日すると
> 予測されています。

以上、1年前のブログの抜粋です。
現在の状況を考えると、隔世の感が
あります。このときは日本で2人目の
感染者が見つかった、という
タイミングでした。

昨年は武漢閉鎖の翌日、
1月25日が旧正月に
あたっていました。

今年も旧正月が近づいてきたため、
各国の旧正月のスケジュールを
共有したいと思います。

今年2021年の旧正月は
「2月12日(金)」です。
アジア各国では下記のような
スケジュールになっています。

・中国の旧正月は「春節(チュンジエ)」。
 2月11日(木)~17日(水)までの7連休

・韓国の旧正月は「ソルラル」。
 2月11日(木)~14日(日)まで4連休

・ベトナムの旧正月は「テト」。
 2月10日(水)~16日(火)までの7連休

・香港は2月12日(金)~15日(月)の4連休

・台湾は2月10日(水)~16日(火)の7連休

その他、シンガポール、マレーシア、
インドネシア、ブルネイ、モンゴル、
北朝鮮が旧正月を祝います。

今年は新型コロナウイルスのため、
全てが例年と異なっています。

これまでは旧正月に入ると、
インバウンドでアジア各国から
観光客が押し寄せていました。

ところが現在、
東京をはじめ11の都道府県で
緊急事態宣言が発令されています。
期間は旧正月がはじまる
直前の2月7日まで。
解除の延期が議論されていますが、
現在の状態では解除することは
とてもできないでしょう。

変異種の発生もある現在、
海外からの渡航は制限すべきで、
水際で人の動きは止めるべきだ
と思っています。

ところで、昨日の
『日本経済新聞』では、
豪州のシンクタンクが
コロナ対策の優劣を国別で
指標化していました(朝刊10面)。

それによると、
感染対策が奏功した国の
順位は・・・
1位がニュージーランド、
2位にベトナム、3位が台湾
という結果でした。
ちなみに日本は45位。

感染対策上位の国は
水際対策が徹底している
イメージがあります。
なぜ徹底しているかというと、
国際機関からの初期情報を
鵜呑みにしなかったから
ではないでしょうか。

国際機関の事務局長は当時、
下記のように発言されていました。

・2020年1月19日
 「人から人への感染リスクは少ない」

・2020年1月22日
 「緊急事態には当たらない」

・2020年1月31日
 「渡航や貿易を不必要に妨げる措置を
  すべきではない。人の行き来を維持し
  国境を開放し続けるべきだ」

・2020年2月8日
 「致死率は2%ほどだから、
  必要以上に怖がることはない」

・2020年2月18日
 「新型ウイルスは致命的ではない」

・2020年2月24日
 「パンデミックには至っていない」

・2020年3月12日
 「パンデミック(世界的流行)とみなせる」

・2020年4月6日
 「どんな状況においても
  (マスク着用は)勧めない」

以上、1年経った今、
本来はどうすべきだったかは
明白であるように思います。

感染対策が成功した国は
おそらく、こうした発言を
鵜呑みにはしなかったのでしょう。

結果、その国での感染者が
あまり発生せず、結果、
早い段階で経済の正常化が
行われているようです。

一定期間が経過して
見えてきたのは
水際対策の重要性と、
二兎(感染防止と経済復興)は
追えない、ということだ
と思っています。