ギリシャ文字と変異ウイルス

アーキ・ヴォイスの
コーディネーターです。
今日は晴れて気持ちのいい1日ですね。
気温の変化が大きいため、
お体くれぐれもご自愛ください。

さて昨日、政府は新型コロナの
緊急事態宣言を今月末まで
延長すると決定しました。

現在、新規感染者数は
どんどん減ってきているように
思います。
昨年を振り返ると、
季節の変わり目には感染が
縮小傾向になっていたように
記憶しています。
早く緊急事態宣言が解除されると
いいのですが・・・

ところで昨日は新たに発見された
変異株のことも報道されていました。
イータ株が検疫検査で18人確認、
さらにカッパ株も19人確認された
とのこと。すでにミュー株と
ラムダ株は国内で発見されており、
今後注意する必要がありそうです。

個人的には、ギリシャ文字の
24文字の内、ラムダは11番目、
ミューは12番目なので、
「もう半分来たのか」と
別の意味でも驚いています。

発生当初、中国の武漢で発生したため、
オリジナルを武漢株、その後、変異株は
イギリス株、南アフリカ株、ブラジル株、
インド株といったように、その都度、
発見された地名がつけられていました。

今年の5月、WHOは国の名前を使うと
差別や偏見につながるということで、
ギリシャ文字を使った『WHOラベル』を
発表しました。

(100年前のウイルスは
「スペイン風邪」と
いわれていましたね)

今回、ギリシャ文字を24個、
確認してみたいと思います。
下記、いろいろな名前に
使われているかと思うので、
「あ、これはギリシャ文字なのか」
という方もいらっしゃるかもしれません。
円周率もギリシャ文字でしたね…

大文字 小文字 名前 ウイルス変異株

01. Α α アルファ かつての英国株(VOC)

02. Β β ベータ かつての南アフリカ株(VOC)

03. Γ γ ガンマ かつてのブラジル株(VOC)

04. Δ δ デルタ かつてのインド株(VOC)

05. Ε ε イプシロン アメリカ由来の変異株

06. Ζ ζ ゼータ ブラジル由来の変異株

07. Η η イータ 複数国で確認(VOI)

08. Θ θ シータ フィリピンで確認された

09. Ι ι イオタ ニューヨークで確認された(VOI)

10. Κ κ カッパ インドで確認された(VOI)

11. Λ λ ラムダ ペルーや南米で確認された(VOI)

12. Μ μ ミュー コロンビアで確認された(VOI)

13. Ν ν ニュー

14. Ξ ξ クサイ

15. Ο ο オミクロン

16. Π π パイ

17. Ρ ρ ロー

18. Σ σ シグマ

19. Τ τ タウ

20. Υ υ ユプシロン

21. Φ φ ファイ

22. Χ χ カイ

23. Ψ ψ プサイ

24. Ω ω オメガ

ウイルスの変異株で言えば、
現在、日本では12番目までが
確認されているといえます。

ちなみに、(VOC)、(VOI)と
入れているのは、WHOの分類で、

・(VOC):感染力が強く、
ワクチン効果を下げる
危険な変異株を
「懸念される変異株
(Variant of Concern)」とし、

・(VOI):感染やワクチン効果に
影響を与える可能性があるものを
「注目すべき変異株
(Variant of Interest)」

としています。

ですので、現時点でVOCは4種類、
VOIは5種類となっています。

このままいくと年内には
最後のオメガまでいくのではと
いろいろな意味で心配しています。