翻訳や通訳のお問い合わせに的確な対応をするために

こんにちは。
アーキ・ヴォイス翻訳コーディネーターのオーです。

スタッフ間での事例共有会にて、
お客様から寄せられる質問や要望に関し、
上長が共有した内容をお伝えしたいと思います。

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■■翻訳や通訳のお問い合わせに的確な対応をするために■■

翻訳物の使用用途が「外部配布用」とか
「プレゼンテーション用」など、精確性を問う場合、
ネイティブチェックや校正チェックなど、
第三者チェックを含めた翻訳体制を、基本お勧めしています。

一方、「内部確認用」の場合はコスト重視を
希望されるお客様も多いですから、
チェック無しをお勧めすることが多々あります。

では「内部確認用」であれば、
チェック無しで問題ないかというと、そういうわけでもありません。
内部確認用であっても、
チェックをお勧めしたほうが良い場合もあります。

例えば、

あるマニュアルを内部確認用として
日本語から多言語に展開する翻訳案件がありました。

内部確認用ということで、
当初はコスト重視でチェック無しにて進めようとしていたのですが

「社内のどなたが翻訳物を確認するのですか?」と聞いてみると、
「海外支社の技術担当者です」、という答えが返ってきました。

私はおや?と思ったので、質問を続けました。「ということは、
海外支社の方が実際にマニュアルとして使うのですね?」

すると、「その通りです」とのこと。

この場合、「内部確認用」と言えば内部確認用とも言えますが、
使用用途から考えると実際にマニュアルとして使うわけですから、
ミスが許されない翻訳になると思います。

結果、第三者チェックを含めての翻訳を行うことになりました。

この時に気づいたのですが、お客様の立場になって考えてみた時、
「使用用途は何でしょうか?」という質問は場合により、
具体的な回答を考えにくいのかもしれません。

ですから、
もしヒアリング時に使用用途が具体的にならなければ、
質問をもう一つさせてもらってください。その質問は・・・

「誰が翻訳物を利用しますか?」、などが良いと思います。

私たちはお客様の要望を的確に捉えることなしに、
翻訳体制を提案することはできません。

要望をきちんとヒアリングできるよう、
質問力を磨くなどのスキルアップを普段から心がけていくべきです。

(以上、ミーティング内容より)
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使用用途をお客様にお聞きする際、なかなか具体的に
回答を頂戴できないこともあるのですが、「誰が使う
のでしょうか?」であれば、お客様も回答しやすいと
いう話は、確かにそうかもしれない、と思いました。

翻訳でも通訳でも、一層お役に立てるよう、
この質問を役立て、スキルアップをしていきたいと思います。