こんにちは。
アーキ・ヴォイス翻訳コーディネーターのオーです。
本日もスタッフ間での事例共有会にて、
お客様から寄せられる質問や要望に関し、
上長が共有した内容をお伝えしたいと思います。
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■■お客様の話こそ焦点を当ててヒアリングする■■
翻訳でも通訳でも、お客様とのコミュニケーションで
理解違いを生じさせてしまうことがあります。
大体の人がそうだと思いますが、誰かと話をする時、
どうしても自分の都合で話をしてしまうことが
多いと思います。
たとえば通訳の場合・・・
■ドイツの現地通訳は都市により人手が足りない
■人手不足の状況は5月いっぱいまで続きそうだ
・・・という通訳担当の状況を知っていると、
お客様にこんな話をしてしまいがちです。
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お客様:
「ドイツのデュッセルドルフで4月後半に
通訳をお願いしたいのですが・・・」
スタッフ:
「(その時期と場所は人がいない・・・)申し訳
ございません。対応可能な通訳担当がいないのです・・・」
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この回答の問題点は、「自分の都合で話をしている」と
いうことに尽きます。もしお客様に焦点を当てた対応を
するならば・・・
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お客様:
「ドイツのデュッセルドルフで4月後半に
通訳をお願いしたいのですが・・・」
スタッフ:
「(その時期と場所は人がいないが・・・)ちょうど
通訳担当が不足する時期ですので、詳しい話を伺っても
よろしいでしょうか?今回の通訳の目的、そしてどんな
内容を通訳する必要があるかお知らせくださいますか?」
お客様:
「実は今回、提携した会社との記者会見を開きます。
ですから、通訳する内容は記者会見で行う発表と質疑応答に
なります。」
スタッフ:
「ありがとうございます。となると、日時は
ずらすことができないのですね。では、一つ提案ですが、
デュッセルドルフ以外の都市から記者会見の通訳実績がある
担当を向かわせてもよろしいですか?ちょうどその日、
デュッセルドルフの通訳担当は手が空いておりません。
しかしミュンヘン拠点の通訳担当は記者会見の実績が豊富です。
交通費、もしかしたら宿泊費が必要かもしれませんが、
ご提案しましょうか?」
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上記の話はお客様の課題をうまく解決できた例ですが、
大切なことは、
「お客様の課題に焦点を当てて話をする」
ということです。
決して、私たちの都合で話をしないこと。これが大切です。
お客様の課題に焦点を当て、それを解決するために話を聞き、
できうる最善の提案をすること。
その提案を受けるかどうかはお客様に委ねればいいのですから。
(以上、ミーティング内容より)
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翻訳でも通訳でも、担当者の手が空いていないとどうしても
視野が狭くなっているな、と感じます。
結果、本当はお客様に納期を延ばしてもらったり
予算を相談したりすれば解決するかもしれないことを、
お客様に伝えていない時もあります。
しかしお客様の課題解決こそが私たちの仕事ですから、
お客様に焦点を当て、できうる最善の提案をすることを、
今後は一層意識したいと思います。