翻訳よりも通訳、という提案もあります。

こんにちは。
アーキ・ヴォイス翻訳コーディネーターのオーです。

今回もスタッフ間での事例共有会にて、
お客様から寄せられる質問や要望に関し、
上長が共有した内容をお伝えしたいと思います。

お役に立てば、幸いです。
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■■翻訳よりも通訳、という提案もあります。■■

ミーティングでは常々、
私たちコーディネーターにとっての常識は
お客様にとっての常識とは違う、

ということを話しています。

最近あった事例の中でコレがよくわかるものが
ありましたので、一つ紹介します。

私がお客様のところにうかがった時、
インドネシア語から日本語への翻訳をお願いしたい、
という話になりました。

そこで、「今回の翻訳物は誰がお使いになるのですか?」
と確認したところ、

社内の動画制作オペレーターの方が、
字幕を入力するために翻訳をお願いしたい、とのことでした。

ここで考えました。通常、会社案内のプロモーションビデオや
M&A検討用の紹介ビデオに字幕を入れる場合、

納期が非常に短いことが多いのです。そこで私は、
次のように伝えました。

「承知いたしました。
推察すると、本件の納期は早めですよね?

であれば、私どもが持ち帰って翻訳を行うよりも、
たとえば通訳担当を1日御社に向かわせた方が、
納期は早いかもしれません。

オペレーターさんの隣で動画を観つつ、
音声として聞こえるインドネシア語をその場で
日本語に翻訳しますので、

もし日本語の文調が気になるようであればその場で直せますし、

オペレーターさんの希望で意訳をしたいのであれば
それも可能です。」

結果、本件は提案通りにお願いされました。

私たちは今回のような形態での翻訳を
「オンサイト翻訳」と認識していますが、

翻訳通訳業界を知らないお客様にしたら、
「オンサイト翻訳」という名称も内容もご存じありません。

ですから、お客様の使用目的をお伺いすることで、
逆に私たちからオンサイト翻訳を提案する必要もあるわけです。

お客様が何を望んでいるのか、を常に考え、
それを叶えるために最適な提案ができるよう、

商品知識はもちろんですが、なにより、

コミュニケーションスキルを磨いていきましょう。

(以上、ミーティング内容より)
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ついつい「オンサイト翻訳」と言ってしまいがちなのですが、

実はその度に「オンサイトって何ですか?」とお客様に
聞かれることもありましたので、

今回の話であらためて、言葉に気をつけようと思った次第です。