大ボリュームの翻訳を短納期で行う場合の注意点。

こんにちは。
アーキ・ヴォイス翻訳コーディネーターのオーです。

今回もスタッフ間での事例共有会にて、
お客様から寄せられる質問や要望に関し、
上長が共有した内容をお伝えしたいと思います。

お役に立てば、幸いです。

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■■大ボリュームの翻訳を短納期で行う場合の注意点■■

5月も半ばを過ぎ、多くのクライアント様たちの
業務が本格稼働しつつある雰囲気を感じます。

具体的には、問い合わせ数の増加はもちろんのこと、
短納期での翻訳依頼が増えていると感じています。

短納期の案件とは例えば、

海外出張時に使用するレジュメやプレゼン資料、
そして政府提出用の仕様書や作業標準書、

または、

締結予定の契約書ドラフトなど、まさに「明日にでも」
使いたいと考えている翻訳案件です。

1ページあたりの文字数やワード数にもよりますが、
通常A4サイズ10ページまでであれば、翻訳担当の
スケジュールをズラすなど調整することにより、
なんとかなることもあります。

この場合は最速で当日中から翌日納品まで可能になる
ことが多いです。通常納期は中3営業日ですから、
その分ヌケやモレのチェックには気を使う必要が
ありますが、可能といえば可能なわけです。

しかし

急ぎの案件に限って、
100ページを超える大ボリュームを「明日にでも欲しい」、
と依頼されてくるお客様もまた非常に多いです。

日々のコミュニケーションを担当者様ととっていても、
突発的な事態が発生することはある意味仕方がないと思います。

ポイントは、一見無理に思える翻訳にどう対処するか、です。

いくつかの方法が考えられますが、例えば

■複数の翻訳担当により納期優先で翻訳を仕上げる
 (ただし用語統一のない、内容確認用の翻訳として)

■必要な箇所のみ翻訳を行う
 (ボリュームを納期優先で減らす)

■本当に必要な箇所を先行納品し、優先順位が低い箇所は
 後日納品にする(粗い翻訳を先行納品し、校正付きの
 翻訳を後日納品する、というパターンも有ります)

・・・などが考えられますし、実際に対応していると思います。

あとは、実はこれこそ真っ先にやるべきなのですが、

■お客様にその納品日をずらせない理由を確認する

確認してみると意外に、
予備日程を確保されている場合が多いです。
上長の決裁を得るためとか、理由は様々ですが。

先週も共有したことにつながりますが、

お客様とのコミュニケーションから
対応策が生まれることもある、

ということをぜひ意識しておいてください。

(以上、ミーティング内容より)
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ミーティングで共有されている通り、
確かに短納期でのお問い合わせが増えているな、
と感じています。

通訳に至っては「今週の手配をお願いしたい」と
いうお問い合わせを頂戴している状況です。

事前の準備で急な依頼にも対応できるようにしつつ、
やはりお客様とのコミュニケーションから仕事の
依頼をキャッチできるようにしたいと思います。