アーキ・ヴォイスの
コーディネーターです。
先週は香港現地の方と
長時間WEB会議をしました。
その際、香港現地の様子を
いろいろと聞くことができました。
(政治的な話題はしていませんが)
香港では連日、新型コロナウイルスの
新規感染者が100人を超え、先週、
外食行為が全面的に禁止になったそうです。
雑談の中で現地の方から
聞かれたのは、
「日本企業の中国撤退が
増えているのは
どうしてですか?」
といったことでした。
日本のメディアではなぜか
あまり報道されていないように
思うのですが、欧米や中国では
日本企業87社が日本政府の
補助金で中国から撤退することが
報じられています。
(日経でも英語版の方は報じていますが)
「 Japan helps 87 companies to break from China
after pandemic exposed overreliance 」
(The Washington Postにジャンプします)
上記の記事の前提には、今年の4月、
日本政府が決定した2020年度
予算補正予算案があります。
内容を簡単に言えば、新型コロナ
ウイルスの感染拡大で、中国に依存していた
サプライチェーンを分散させるため、
中国から日本国内に生産拠点を回帰させる
補助金の予算として2200億円を計上、
東南アジアなどにサプライチェーンを
分散させる場合、235億円の補助金の予算が
計上するというものです。
上記のワシントンポストでは、
今回、日本企業の57社が生産拠点を
日本に回帰させ、30社が東南アジアに
移転したことを報じています。
そのため、日本企業計87社が
中国から撤退するという見出しに
なっています。
香港の方は、このことについて
聞いていたわけですが、
あまり日本では取り上げられて
いないことも含め、うまく
答えられませんでした。
新型コロナの影響は大きいと
思うのですが、二大国の
貿易戦争も影響しているのかどうか・・・
2012年頃、反日デモを受けて、
日本企業が中国からベトナムや
インドネシアに工場を移転させる
ケースが多かったように記憶してます。
(当時、弊社には翻訳の依頼として
工場の手順書を中国語から
ベトナム語に日本語を介さず
翻訳してほしい、という依頼が
結構ありました。)
今年もまた、こうした動きが
活発化するのかもしれません。