アーキ・ヴォイスの
コーディネーターです。
早いもので2月の最終営業日と
なりました。今年はうるう年のため、
正確には明日が最後ですが、
早くも2020年が2カ月
経過したことになります。
年が明けてすぐの頃は
アメリカのイラン攻撃や
ゴーン氏の逃亡などが
話題に上っていましたが、
この1ヵ月で世の中が
一変したように感じています。
言うまでもなくそれは、
新型コロナウイルス、
COVID-19の出現によってです。
ちょうど1ヵ月前でしょうか。
旧正月に入る直前の1月23日に
武漢が閉鎖されました。当時は
感染者が830人、死者は25人という
公表数字でした。
その後、感染者が爆発的に増加し、
ついに南極をのぞく世界の全ての
大陸でウイルスが確認される
に至ります。その期間、たった1ヵ月。
現在、公表数字では感染者は
8万人を超え、死者も3000人に
達しようとしています。
お隣の韓国では今日、感染者が
2000人を突破しました。
公表数字上では1ヵ月で約100倍に
なったことになります。
(なお公表数字に関しては、
「検査が適切に行われているか」
「公表数字に虚偽がないか」
という二点から各国各様に
信憑性が異なります。)
現在、日本でも感染者が
急拡大しており、気が付くと、
東京五輪の中止や延期が
現実味を帯びてきました。
そうした中で安倍首相は今週、
二つの要請を行っています。
1.水曜日:
今後2週間は全国的なスポーツや文化
イベントの中止や延期、規模縮小を要請
2.木曜日:
3月2日から全国の小中学校と高校、
特別支援学校に臨時休校を要請
当然のことながら、
人命が第一優先、ウイルス蔓延を
防ぐことが今回の目標なので、
こうした要請はやむを得ないことだと
理解しているのですが、いずれも
社会へのインパクトが大きく、
経済情勢の悪化が避けられません。
これまでも政府はすでに2回、
「ここが瀬戸際」という
タイミングを逃してきました。
その2回とは・・・
まず1ヵ月前の武漢閉鎖の時期に
中国滞在経験者全員の入国を
制限しなかったこと。
(WHOと中国に忖度した結果ですが、
両者からも批判されることになりました)
ここでウイルスの国内流入を許して
しまいました。踏み切れなかった
日本・韓国と、その他の国では
感染者数の違いが明らかです。
次に、クルーズ船の管理が杜撰で、
不用意に1000人近くを
下船させてしまったこと。
(アメリカの要望を聞いた結果、
クルーズ船ごと隔離しましたが、結果、
感染者が増え、アメリカからの批判を招きました)
ここで日本各地にウイルスの蔓延を
許してしまいました。
こうした2度の失敗を経て、
今回、3度目で最後の勝負所が
きていると感じています。
株価が急落し、
政府の支持率も下落、
五輪開催も危ぶまれる中、
今回失敗したら日本が
武漢のような状態に
なってしまうのではと
心配しています。
こうした状況の中で出された
イベント中止と小中高休校という
今回の要請。
特に昨日出された
小中高の休校要請は
来週からということもあり、
弊社の社員や、
派遣スタッフの間でも、
困惑が広がっています。
なんとかここで
ウイルス拡大を止められると
いいのですが・・・
仮にウイルスが収まったとしても、
世界的な株価の下落など、
今度は大不況の足音が
聞こえてきます。
2020年は最初から
すごい状況に突入したなと
実感しています。