3分で振り返る北朝鮮情勢(そして今後)

アーキ・ヴォイスのコーディネーターです。
お盆も終わり、昨日から
弊社は通常営業をしています。

お盆の間、東京は
雨ばかり降っていました。
肌寒く、過ごしやすいのですが、
気温の変化が激しいせいか、
体調を崩されている方も多いようです。
くれぐれもご自愛ください。

さて先日、北朝鮮が米領グアム沖への
ミサイル発射計画を発表しました。
これにトランプ大統領は激しく反発。
お盆の間、連日、メディアで
取り上げられていました。

ここまでの動きを振り返ってみます。

(一般的な人の1分間の可読量が
 400~600文字だそうなので、
 下記、約3分弱お時間をいただければ・・・)

◆ 3分で振り返る北朝鮮情勢(そして今後)

(1) 7月4日:最初のICBM実験

先月も触れましたが、7月4日、
北朝鮮から大陸間弾道ミサイル(ICBM)が
飛んできて、日本の排他的経済水域(EEZ)、
秋田県沖に落下。このとき、
「ハワイ、アラスカが射程に入る」
と言われていました。
今回の騒動はここを起点にしています。

(2) 7月29日:二回目のICBM実験

その後7月29日、
2回目のICBM実験が行われ、
「ニューヨーク、シカゴ、
 ボストン、ロサンゼルスなどが射程に入った」
と言われました。この時点で、
アメリカ国民の過半数が「朝鮮戦争」に賛成、
共和党員に限れば、7割が賛成となりました。

(3) 8月5日:国連安保理の制裁決議

一連のICBM発射を受けて、
国連安保理は、北朝鮮制裁を強化。
今回に限って中国、ロシアも国連決議を支持し、
北朝鮮は、石炭、鉄などの輸出ができなくなりました。
これにより、北朝鮮の年間輸出収入が3分の1減ります。

(4) 8月9日:グアムへの発射計画

追い詰められた北朝鮮は
「グアムへ弾道ミサイル検討」と発表。
ミサイルが「日本の島根、広島、
高知各県の上空を飛ぶ」と明言しました。

なお、北朝鮮は以前からグアムを
目の敵にしていて、昨年9月も
「グアムを地球上から消す」と言っています。

理由は、グアムにあるアンダーセン空軍基地に
昨年8月からB-1爆撃機が配備されたためです。
この戦略爆撃機、発見されにくい低空で
朝鮮半島まで2時間弱で飛行します。

これまでも北朝鮮のミサイル発射に対し、
米軍はたびたびB-1爆撃機をグアムから
朝鮮半島方面に飛行させているそうで、
そのたびに北朝鮮は強く反発してきました。

今回、グアムが狙われたのは
この戦略爆撃機の存在が大きいと言われています。

(5) 8月12日:国内でのPAC3の配備

北朝鮮の発表を受けて、
日本の自衛隊は地対空誘導弾
パトリオットミサイル(PAC3)を
中国、四国地方の4カ所に配備。

昨日政府は、ミサイルが通過する
可能性がある中四国9県で
緊急の説明会を開きました。

(6) 8月15日:もう少し見守る

8月15日、朝鮮中央通信が
「米国の行動をもう少し見守る」との
金正恩委員長の発言を報じました。
これを受け、トランプ大統領は、
Twitterで同委員長を称賛。
軍事衝突はとりあえず避けられたと
現在は見られています。

(7) 8月21日~:現在

上記がこれまでの流れですが、
「米国の行動をもう少し見守る」
という「もう少し」はどのくらいで、
「見守る」というのは、何を見守ると
言っているのでしょう?

これは来週からはじまる
米韓合同軍事演習を指すと
言われています。
(8月21日~8月31日までの実施予定)

ちょうど1週間後の金曜日、
8月25日は北朝鮮の先軍節。
(全てにおいて軍事を優先するという
 故金正日総書記が先軍政治を始めた記念日)

さらに2週間後の9月9日は
北朝鮮の「建国記念日」。
昨年の建国記念日には
5回目の核実験が行われました。

このため、
「米国の行動をもう少し見守る」
というのは、来週の軍事演習を指し、
8月25日と9月9日が山場になるのではと
推測しています。

米国の現在の混乱も考えると、
危険な状態に向かっているのではと
懸念しています。