アーキ・ヴォイスのコーディネーターです。
今週の『日本経済新聞』で、
タイ最大級の財閥、CPグループの
タニン・チャラワノン(謝国民)総帥が、
長男と三男に会長職とCEO職を引き継いだ、
と報道されていました。
なお、三男のスパチャイ氏は携帯大手
トゥルー・コーポレーションのCEOを退任し、
グループ経営に専念、グループ内の
「資本と経営の分離」が加速するようです。
このCPグループ、
チャロン・ポカパン・グループは、
中国からタイに渡ったタニン氏の父と叔父が
1921年にバンコクのチャイナタウン
(=ヤワラート)で開いた種苗店が原点。
以後、CPは100年と経たずして、
グループ売上高は年間約5兆円弱、
従業員数30万人以上にまで成長しました。
現在、16カ国・地域で事業投資する
タイ最大級の財閥グループになっています。
タイではCPフーズ、CPオール、
トゥルー・コーポレーションの上場3社が
中核となり、傘下には自動車や樹脂製造、
不動産などの企業があります。
タイでは「セブンイレブン」を
このCPグループが運営しています。
またCPグループは、中国では
「正大集団」として知られ、
傘下に300社を抱えます。
CPグループは伊藤忠商事とも
資本業務提携をし、中国の
中信集団(CITIC)にも大型投資を行っています。
昨年、『日本経済新聞』の
「私の履歴書」でタニン氏が
自らの半生を振り返っていたのですが、
その壮大なスケールのCPグループの成長に、
本当に驚きました。
タイも成長のピークを迎え、
少子高齢化が始まっています。
今後、CPグループがどのように
代替わりしていくのか、
注目していきたいと思います。
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