アーキ・ヴォイスのコーディネーターです。
さて、前回は「パナマ文書」と
タックスヘイブン(租税回避地)
について取り上げました。
今週、日本時間では5月10日の午前3時に、
国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の
WEBサイトでパナマ文書のデータが公開されました。
「パナマ文書」とは、
タックスヘイブンでのペーパーカンパニー設立を
専門とするパナマの法律事務所
(=モサック・フォンセカ)から流出した顧客、
約21万4000社の情報のことを指します。
今回公開されたデータベースは驚くべきもので、
下記のURLをクリックしていただければ、
実際の検索画面が確認できます。
https://offshoreleaks.icij.org/
(ICIJのデータベースにジャンプします)
使い方としては・・・(5月12日時点)
1.最初の「注意書き」の画面で、
チェックボックスにチェックをした上で
「submit」を選択。
(内容は、「検索する前にお読みください」とあり、
このデータベースには、オフショア企業の合法的な
利用も含まれています。そのため、ここに含まれる
人名や企業名などがすべて違法な行為を行っていると
いうことを意味しているわけではありません(略)
データベースにエラーがあればご連絡ください)
2.次に、検索画面が出てくるので、
「All countries」のプルダウンメニューから
「Japan」を選択。
3.「オフショア団体」「役員」「仲介業者」「住所」が一覧で出てきます。
日本の場合、以下のように数字が出てきます。
・Offshore Entities「オフショア団体」 (28)
・Officers「役員」 (899)
・Intermediaries「代行・仲介業者」 (47)
・Addresses「住所」 (806)
上記の項目をクリックすると、
本当に住所から名前まで、次々と
出てくるのでびっくりします。
なお、上記以外にもCSVでデータ全部を
ダウンロードすることもできます。
https://offshoreleaks.icij.org/pages/database
(ICIJのページにジャンプします)
こちらも先の1と同じ「注意書き」が
出てくるので、「submit」を選択。
すると、
「このデータベースのダウンロード方法」
という画面がでてきます。
二段落目最後の「here」をクリックすると、
ダウンロード開始。
(このページで確認すべきことは、
これらのデータはオープンデータであるが、
データを使用する際には必ずICIJからの
引用を明記すること、という部分かと思います)
ダウンロードされる内容は、
データベースをCSV化したファイルが5つ、
計210MBが36MBの一つの圧縮ファイルとなっています。
今月末の伊勢志摩サミットでも
この話題は取り上げられることになり、
今後の方向性を注目しています。
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