アーキ・ヴォイス翻訳コーディネーターです。
昨日は日帰りで京都、大阪に出張してきました。
先月、京都の外国人観光客の数をお伝えしましたが、
昨日新幹線に乗っていると(往復で5時間弱)、
新幹線でも外国人観光客がずいぶん増えてきたように思いました。
ところで、京都市は今月、米大手旅行雑誌『トラベル+レジャー』の
2015年の世界の人気観光都市ランキングで2年連続で1位に選ばれましたね。
2位は米チャールストン、3位カンボジア・シエムレアプ。
多くの外国人観光客が京都に訪れていることと関係あるのか、
昨日は京都のお取引先様(=観光名所)で相談を受けました。
それは、「外国人観光客のマナー問題」です。
これまでも以下のようなことは知られていました。
「京都の花街・祇園甲部で、芸舞妓(まいこ)の人気が過熱し、
外国人観光客やアマチュアカメラマンが取り囲むため、
住民らがパトロールする事態になっている。
テレビや映画で芸舞妓が取り上げられる機会が増え、被害が
エスカレートしているという。」(2008年12月20日 読売新聞)
今回相談を受けたところでは、もう少しエスカレートしていて、
観光名所で、外国人観光客が花見の際に桜の木を折ったり、
トイレからトイレットペーパーを持ち帰ったりと
いろいろ困っているというお話でした。
話を聞き、昔のことを思い出しました。
私が大学院にいたときに、当時(13年前くらい?)、お金が全然なかったので、
知人の好意で日本語学校の寮に住まわせてもらっていました。
その寮には中国人留学生が20~30人くらいいて、日本人は寮監と私だけ。
留学生の多くは山東省の出身、他にもいろいろな国の方がいました。
そこではトラブルが続出で・・
・夜中に中国の学生同士が喧嘩。相手をレンガで殴ろうとしたり
・共有の台所で油をたくさん使うため、床がべたべたになったり
・ゴミの分別がわからないため、すべてを一緒に捨てたり
・池で泳いでいる鯉を釣ろうとする学生がいたり
・公共の廊下で唾をはいたり煙草を捨てたり
・お風呂で髪を切って水が逆流してきたり
・留学生が新興宗教の説話を真に受け、布教する人が寮に入ってきたり・・・
毎日が驚きの連続でした。
ただ誤解しないでほしいのですが、
このような話で中国や外国の人のマナーがダメだ、
という話をしたいわけではありません。
そうではなくて、こうしたトラブルは文化の違い、
居住環境の違いによるものなので、ちょっとした
工夫と相互理解で乗り越えられる、というお話をしたいのです。
当時、日本での常識は必ずしも当たり前ではないのだな、
身をもって知りました。
その後、会社でもさまざまな外国人スタッフと接することにより、
マナーや注意の仕方が徐々にわかってきました。
現在は外国の方に注意をする際、
心がけていることがいくつかあります。
どのようなことだと思われますか?
今後、観光名所でも使えるのではと思っているので、
続きを次週、お話したいと思います。