用語統一だけではない用語集の使い方。

こんにちは。
アーキ・ヴォイス翻訳コーディネーターのオーです。

今回もスタッフ間での事例共有会にて、
お客様から寄せられる質問や要望に関し、
上長が共有した内容をお伝えしたいと思います。

お役に立てば、幸いです。

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■■用語統一だけではない用語集の使い方■■

来週から中国では春節になりますので、
休みを取り始める翻訳担当や
通訳担当が増えていると思います。

ベトナムも同様ですので、
特に中国語とベトナム語の
翻訳問い合わせが入った場合は、
お客様に納期リスクをお伝えすることを
忘れないようにしましょう。

この2国への海外出張はないと思いますが・・・
それでも思い込みは厳禁ですので、
通訳でも的確に対処するようにしましょう。

さて、前回の情報共有では英語原文を作成する
メリットについてお話しました。

多言語展開を考えているお客様には特に、
価格面でも納期面でもメリットが生まれる
可能性がある、というお話でしたね。

その話をしながら思い出したのですが、
英語原文を作成する際にもう一つ作成を
提案した方がいいものがあります。

それは、用語集の作成です。

製品マニュアルを作成されているお客様はもちろん、
工場における作業標準書や、会社全体で共有する
危機管理マニュアルなど、

それらを今後海外の現地法人にも適用する場合は
用語集を作っておくことで誤解が生じるリスクを
減らすことができます。

用語集というと、その名の通り
用語の統一とか、翻訳品質の統一とか、

案件によってはチェッカーを必要としなくなるので
価格面でも納期面でも貢献できるものですが、

これら以外にも社内コミュニケーションの
誤解を防ぐというリスクヘッジの側面もあります。

コレは例えばの話ですが、

「麺」と聞いて皆さんは何を想像するでしょう?

「小麦の麺」でしょうか?
それとも「お米の麺」でしょうか?

日本では麺というと食文化から、
「小麦の麺やおそばの麺」を
想像する方が多いと思いますが、

東南アジアでは
「お米の麺」を想像する方もいたりと、
文化によって一般的な認識が異なったりします。

「まさか自分の社内では・・・」と、
お客様自身もそこまで想像していないと
思いますから、

用語集という提案を出すことによって
社内でのコミュニケーションが
どうなっているのかを探るキッカケになります。

翻訳してみたら国によって用語の
解釈が違っていた、というのは、
珍しい話ではありませんから、

お客様のリスクヘッジのために、
タイミングを見て用語の統一について
確認することを忘れないようにしましょう。

言語周りでお役に立つことが、
私たちの役割なのですから。

(以上、ミーティング内容より)
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今回のミーティング内容は毎年一度は
翻訳中につまずくことでもありまして、

あるグローバルに展開する会社さんでは
作業手順書の翻訳中、用語の認識が各社で
異なることに気付き、

急遽用語集を作成したこともございます。

認識違いによるヒューマンエラーは
とても怖いものですので、

必要の際は用語集作成のご提案も
できれば、と思いました。

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