こんにちは。
アーキ・ヴォイス翻訳コーディネーターのオーです。
本日も弊社コーディネーター・ミーティングにて、
お客様から寄せられる質問に関し、
チームリーダーがレクチャーした内容をお伝えしたいと思います。
本日は、【固有名詞】についてです。
ご興味ございましたら、ご確認くださると幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■■その【固有名詞】の翻訳、正しいですか?■■
簡単そうに見えて実はかなり難しいのが【固有名詞】の翻訳です。
実際にあった話をお話します。
ある学校さんのパンフレットを翻訳した時に気付いたのですが、
例えば以下の場合、どのように翻訳するでしょう?
※学校名は仮称です。
*************************
【日本語原文:青空高等学校】
●英語訳文A:Blue Sky High school
●英語訳文B:Aozora High school
*************************
英語訳文AとB、どちらが正解か、わかりますか?
・・・上記だけだと、どちらが正解かはわかりません。
なぜでしょう?
なぜなら、まず【英語定訳】を調べる必要があるからです。
ですから、学校に質問してみるなり、WEBサイトをチェックするなりし、
【英語定訳】を探します。
もし【英語定訳】があれば、その定訳が正解です。
しかし
定訳がなければ・・・おそらくですが、英語訳文Bの
【Aozora high school】のように【読み】を採用する方が
【使用用途】を考えると間違いなさそうです。
というのも、学校のパンフレットということは、受験生や
父兄の方々が見ます。例えば移動する際にタクシーを使う場合、
【読み】を伝えないと運転手はその目的地を理解できません。
上記例の場合、
日本語が出来ない方が目的地に辿り着くための翻訳であるべきですから、
【読み】を採用する方のほうが多いというわけです。
駅名や地名など、定訳を作る動きがますます進んでいるようですが、
翻訳の際は【使用用途】に合わせて翻訳方針をお客さんと相談し、
進めるようにしましょう。
(以上、ミーティング内容より)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
固有名詞の翻訳はリサーチも含めて相当時間がかかります。
ぜひご依頼の際は、納期に余裕を持ってご依頼くださるととても助かります。
特に地図などの翻訳は、お早めにご相談ください!