翻訳ファイルのチェックポイント1:【改行位置】

こんにちは。アーキ・ヴォイス翻訳コーディ
ネーターのオーです。

あるお客様からベトナム語の【改行位置】に
ついて質問をいただきました。タイ語同様、
改行する場所によっては意味が変わることも
あるのでしょうか、というご質問でした。

そこでベトナム法人のネイティブスタッフに
確認したところ、以下の回答がありました。

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ベトナム語もタイ語と同じく、改行位置に注
意する必要があります。例えば・・・

「安心して学ぶために」
=” Để yên tâm học tập ”

上記は問題のない文章なのですが、
このベトナム語を

” Để yên
tâm học tập ”

と改行してしまうと意味がわからなくなって
しまいます。

なぜならば日本語の「安心」はベトナム語の
” yên tâm ” に該当します。

つまり ” yên ” の後ろで改行すると、
この「安心」の意味がわからなくなることが
その理由です。
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単語と単語の間に半角スペースがある言語の
場合、どこで改行しても問題ないと思われが
ちなのですが(実際、そのような言語もある
のでしょうが)、

「誰かに何かを伝える」という言語の目的を
考えれば、

【読みやすさ】や【わかりやすさ】が
【改行位置】を決める際の、

ひとつの判断基準になると考えられます。

またその際、文法上などのルールを守ること
は必須です。

例えば身近な言語である英語ですと、行末を
揃えるために長い単語を【ハイフン(ハイフ
ネーション)】で区切る、という改行方法が
用いられますが、
” understand “の場合・・・

◯:under-
  stand

☓:unde-
  rstand

・・・のように、【音節で区切る】という
ルールを知っておく必要があるわけです。

翻訳ファイルの確認時は、【改行位置】も
チェックし、【翻訳物の使用用途】によっ
ては、ネイティブスタッフに再チェック
させるくらい、気をつけましょう。

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